UnityのInvokeを使って一定時間後に処理をする

Unityではコルーチンを使うと一定時間毎に何らかの処理を行わせる事が出来ました。

Unityでコルーチンを使って定期的に処理をする

Unityでコルーチンを使うと定期的に何らかの処理を行える事が出来るようになります。一見解り辛いけど使い方がわかれば便利かも！？

似たような処理をInvokeを使うともっと手軽に実現出来ます。

Invokeは指定時間後に指定した関数を実行する事が出来る関数です。

Invokeの機能を確認するInvokeTestスクリプトの作成

サンプルを作って確認してみましょう。

InvokeTestスクリプトを作成し、Main Cameraに取り付けます。

Invokeで指定して実行するメソッドを作成します。

InstantiateGameObjectメソッドを作成します。


using UnityEngine;
using System.Collections;

public class InvokeTest : MonoBehaviour {

	//　インスタンス化するゲームオブジェクト
	[SerializeField]
	private GameObject prefab;

	public void InstantiateGameObject() {
		//　ランダムな位置とランダムな角度でインスタンス化（Random.rotationの代わりにRandom.rotationUniformでも出来る）
		var instance = Instantiate<GameObject>(prefab, Random.insideUnitSphere * 5f, Random.rotation);
		Destroy(instance, 10f);
	}
}

using UnityEngine;

using System.Collections;

public class InvokeTest : MonoBehaviour {

//　インスタンス化するゲームオブジェクト

[SerializeField]

private GameObject prefab;

public void InstantiateGameObject() {

//　ランダムな位置とランダムな角度でインスタンス化（Random.rotationの代わりにRandom.rotationUniformでも出来る）

var instance = Instantiate<GameObject>(prefab, Random.insideUnitSphere * 5f, Random.rotation);

Destroy(instance, 10f);

}

InstantiateGameObjectメソッドはインスペクタで設定したゲームオブジェクトをインスタンス化するメソッドです。

Random.insideUnitSphereは半径1の球体の内部のランダムな点を返します。

その為Vector3のX、Y、Zの値を-1から1の間で得られる事が出来ます。

Random.rotationはQuaternion値をランダムで得られます。

Random.rotationの代わりにRandom.rotationUniformを使っても同じです。

インスタンス化した後、Destroy関数を使用して10秒たったら消しています。

InvokeでInstantiateGameObjectを指定する

実行するメソッドが出来たのでInvokeを使って実行してみましょう。


void Start() {
	Invoke ("InstantiateGameObject", 5f);
}

void Start() {

Invoke ("InstantiateGameObject", 5f);

}

Startメソッド内でInvokeの第1引数にメソッド名を指定し、第2引数に何秒後に実行するかを指定します。

今回の場合はこのスクリプトを設定したゲームオブジェクトが登場してから5秒後にInstantiateGameObjectメソッドを実行します。

一定時間毎に実行するInvokeRepeatingを使う

さきほど紹介したInvokeで指定時間後にメソッドを実行する事が出来ましたが繰り返し処理を行う事は出来ませんでした。

しかし、指定時間後に関数を実行した後、定期的にその処理を続けたい事もあります。

そんな時はInvokeRepeatingメソッドを使用します。


void Start() {
	InvokeRepeating ("InstantiateGameObject", 5f, 2f);
}

void Start() {

InvokeRepeating ("InstantiateGameObject", 5f, 2f);

}

↑の例では5秒後にInstantiateGameObjectメソッドを実行した後、2秒間隔でInstantiateGameObjectメソッドを実行するようになります。

これで定期的に処理をする事が出来るようになりましたが、開始したら停止する術も必要です。

CancelInvoke関数を使うと実行しているInvokeを停止する事が出来ます。


void Update () {
	if(Input.GetButtonDown("Fire1")) {
		Debug.Log("手動でインスタンス化");
		InstantiateGameObject();
	} else if(Input.GetButtonDown("Fire2")) {
		Debug.Log("インスタンス化をやめる");
		CancelInvoke();
	}
}