UnityのAudio Filterを使って音声をフィルタリングしてみる

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今回はAudio Filterを使って音声を聞き取る前にフィルターを入れたいと思います。

音声を鳴らすのはAudio Sourceで音声を聞き取るのはAudio Listenerで、Audio ListenerにAudio Sourceの音声が届く前にAudio Filterでフィルタリングをするという感じです。

Audio ListenerはデフォルトではMain Cameraに取り付けてあるので、Audio FilterはMain Cameraに取り付けていくことにします。

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Audio Filterを使う

Audio Filterはフィルターの全体の名前で実際のフィルタは別に分かれています。

ゲームオブジェクトのインスペクタのAdd ComponentからAudioを選択すると、

AudioFilterの種類

↑のようなオーディオに関するコンポーネントを見ることが出来ます。

この中のFilterという名が付くコンポーネントを見ていきます。

Audio Low Pass Filter

Audio Low Pass Filterは指定した周波数より高い音をカットする事が出来ます。

AudioLowPassFilter

CutOffFrequencyは指定した数より高い周波数をカットします。(0~22000HZ)
Lowpass ResonanceQは自己共鳴が抑圧される度合いです。(1~10)

MainCameraにAudioLowPassFilterを取り付け実行してみます。

↑のような感じで変化が現れます。

Audio High Pass Filter

Audio High Pass Filterは指定した周波数より低い音をカットする事が出来ます。

AudioHighPassFilter

CutoffFrequencyは指定した数より低い周波数をカットします。(10~22000Hz)
Highpass ResonanceQは自己共鳴が抑圧される度合いです。(1~10)

MainCameraに取り付け実行してみます。

急に音が大きくなるので気を付けてください。

↑のような感じになりました。

Audio Echo Filter

Audio Echo Filterは音声にエコーを付けるフィルターです。

AudioEchoFilter

Delayは遅らせるミリ秒(10~5000)
Decay Ratioはエコーの減衰の度合い(0~1)
Wet Mixは出力に渡すエコー信号の音量(0~1)
Dry Mixは出力に渡す元の信号の音量(0~1)

実行してみます。

↑のようになりました。

Audio Distortion Filter

Audio Distortion Filterは音に歪みを与えます。

AudioDistortionFilter

Distortionは歪みの度合いを設定します。(0~1)

実行してみます。

途中爆音が流れるので注意してください・・・・(^_^;)

↑のようになります。

Audio Reverb Filter

Audio Reverb Filterは残響効果を与えるフィルターです。

UnityのReverbZoneを使って徐々に残響効果を加える
UnityのReverbZoneを使って徐々に残響効果を加えたり、効果を薄めたりという事をやっていきます。

Reverb Zoneとほぼ同じ機能で設定項目もほとんど同じ?ですね。

AudioReverbFilter

Reverb Presetであらかじめ設定された環境を選ぶ事が出来、userにすると自分で細かい設定が出来ます。
Dry Levelはドライ信号のミックスレベル(-10000~0)
Roomはルームエフェクトレベル(‐10000~0)
Room HFはルームエフェクトの高周波レベル(‐10000~0)
Room LFはルームエフェクトの低周波レベル(‐10000~0)
Decay Timeは減衰時間(0.1~20)
Decay HFRatioは高周波から低周波にする低周波減衰時間の比率(0.1~2)
Reflections Levelはルームエフェクトに対しての相対的初期反響のレベル(‐10000~1000)
Reflections Delayはルームエフェクトに対しての遅れ時間(0~0.3)
Reverb Levelはルームエフェクトと比較した後期残響のレベル(‐10000~2000)
Reverb Delayは後期残響の遅れ時間(0~0.1)
HFReferenceは高周波数(1000~20000)
LFReferenceは低周波数(20~1000)
Diffusionは残響の拡散率(0~100)
Densityは残響の密度(0~100)

になります。

既にReverb Presetに項目がある場合はそれを選び、自分で設定したい時はReverb Presetをuserにし設定を変えていく感じですね。

実行すると

↑のような感じになりました。

Audio Chorus Filter

Audio Chorus Filterはコーラス効果を与えるフィルターです。

AudioChorusFilter

Dry Mixは出力の時の音量A(0~1)
Wet Mix1は第一コーラスタップ(0~1)
Wet Mix2は第二コーラスタップ、第一コーラスタップから90度位相がずれる。(0~1)
Wet Mix3は第三コーラスタップ、第二コーラスタップから90度位相がずれる。(0~1)
Delayは遅延(0.1~100)
Rateは変調幅(0~20)
Depthは変調の深さ(0~1)
Feed Backはフィードバックされる信号の量(0~1)

実行すると

↑のような感じになります。

終わりに

音声のフィルタリングは細かい事をやろうと思うと専門的な知識が必要になりそうですが、実行中に項目を適当に操作するだけでもなんとなく効果がわかるので便利ですね。

AudioReverbFilterなんかはプリセットが用意されているので、その場面に応じてプリセットを変更するだけでも良さそうです。

参考サイト

Audio Filterから項目の説明が見れます。

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